DAC-AMとiPodの比較試聴。DAC対決!

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■DAC-AMを活用する■
さて、先日のブログでiTunes専用ノートPC(Dell D500改)を構築したことを書きました。
このD500をiPodの母艦だけに利用を限定せず、オーディオ機器としてもっと活用できないものか・・・。
じっくり考えてみると、私にはDAC-AMというお気に入りのDACがあります。これを眠らせておくのも非常にもったいないです。
そうです。PCオーディオに詳しい方ならもうお分かりですね。
「Dell-D500→USB接続→USB光変換機→デジタル信号を光出力→DAC-AM→アナログ信号→シャープの1bitシステムSD-NX20→自作塩ビ管スピーカー」という経路で音を鳴らすのはどうだろうかと考えた訳です。
D500(DellのノートPC)には光出力が付いていませんので、ノートPCのUSB端子からカノープス(canopus)のDA-Port2000を介して光デジタル出力を得ることにしました。

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DA-Port2000は以前から所有していたもので、PCとUSB接続して光入出力信号に変換する機能とヘッドホンへのアナログ出力機能を併せ持つ非常に便利な機器です。今となっては骨董品の部類ですが・・・。
つまり「Dell D500→USB接続→DA-Port2000→デジタル光出力→DAC-AM→アナログ出力→シャープ1bitシステムSD-NX20→自作塩ビ管スピーカー」という経路になった訳です。

■iPod内蔵DACとDAC-AMのどちらが良い音か?■
これはiPodで単純にアンプに接続して聴くのに比べて結構手間がかかります。問題はこれだけの手間をかけて果たして音が良くなるかという点です。
両者の構成を今一度確認してみましょう。

(A) iPodパターン・・・「iPod」→「SD-NX20」→「スピーカー」
<iPod>
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<SD-NX20>
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<ヴィーナス>
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(B) DAC-AMパターン・・・「Dell D500」→「DA-Port2000」→「DAC-AM」→「SD-NX20」→「スピーカー」
<DELL D500>
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<DA-Port2000>
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<DAC-AM>
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<SD-NX20>
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  ↓↓↓↓↓↓↓↓
<ヴィーナス>
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さて、iPodの音源はDellD500に保存されている無圧縮のデジタルデータと全く同じ物です。つまり両者の音源は全く同じです。もちろんアンプ(SD-NX20)とスピーカーは両者とも全く同じ物を使います。
ということはこの両者の違いのポイントはiPod内蔵DACとDAC-AMのDACのどちらが良い音が鳴るかということになります。DACの優劣判定ということです。
こればっかりは実際に聴いてみないことには分かりません。
以前のブログでiPodは高品位な音がするし、並みのCDPよりずっと良い音がすると書きました。
DAC-AMは、はたしてこんな素晴らしいiPodより良い音がするのか???
期待でワクワクしてきました。

■結果は、、、優劣つけがたし!■
結果はどうだったかというと、それぞれに良い点と悪い点があり、一長一短、勝負は引き分けといったところです。絶対的な音質レベルの優劣は出ず、好みの差があるという程度です。
予想では単体DACであるDAC-AMの方が断然良い音がするだろうと思っていたのですが、この結果にはちょっと驚きました。
私のDAC-AMはVA EDITION版で少しグレードが高く、送料込みで4万円近くしました。それなのに、ああそれなのに・・・、29800円のiPodと引き分けなんて・・・。
具体的に試聴の結果を説明します。

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はっきり言って音の傾向は全く違います。おそらく誰が聴いてもすぐ分かるほど個性が違います。DAC-AMは中域の張り出しが強く、高域はきらきら輝いています。中高域にやや味付けをしているのかも知れません。音の粒立ちもはっきりしており、躍動感のある非常に元気のいい音です。ボーカルやストリングスなどはメリハリがあり、特に女性ボーカルは声のカスレ、息遣い、ギターをつまびくタッチなどが生々しく実在感があります。きれいに聴かせているという印象があります。ただ長時間聴いていると少し疲れてくるかも知れません。解像度はかなりあると思っていたのですが、iPodと比べるとそれほどでもないことが分かりました。と言いますのは、Gloria Estefan(グロリア・エステファン)の「Don't Let the Sun Catch You Crying」という曲のボーカルの出だしの余韻部分が、iPodでは緻密に豊かな響きをもって聴こえるのに対し、DAC-AMでは若干大雑把に聴こえます。

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一方iPodは中域の張り出しはそれほど強くありません。高域もきらきらとした部分がありません。かといって中域、高域に不足はなく、とてもおだやかにきれいに鳴っています。非常にフラットという印象で、特に強調している部分がありません。解像度もかなりあります。DAC-AMで少し聴こえにくかったボーカルの微妙な余韻もしっかり聴こえ、微弱な信号も忠実に再生している印象です。何か落ち着いて長時間聴いていられる、心安らげる音質です。ただ女性ボーカルの生々しさ、息遣い、またスティールギターの弦のきらきらした響きなどを感じたいときは、やや淡泊で不満が残るかも知れません。

一方、この両機で似通っているのは低音の出方と解像度です。量感も充分あり、解像度もあります。これはどちらも優秀で満足できるものです。

このように両機は甲乙つけがたく、両機とも完全に満足のいくものではないにせよ、どちらもレベルは非常に高く、個性の違いが明確に出た結果となりました。

いずれにせよ、iPodの実力は相当なものです。あらためて感心しました。

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この記事へのコメント

suisyu
2008年07月29日 22:39
比較試聴は非常にありがたい。オフ会などでDACもiPodも今回とは条件は違っても、聞かせていただいた事で、一層身近な試聴記です。
私の求める方向としては、価格の安いiPodが適しているようで、これはラッキーです。
ただソースの大半がエアーチェックのクラシックなので、まだiPod採用には踏み切れていません。
地蔵
2008年07月29日 23:11
suisyuさん
iPodを買うのが一番コストパフォーマンスがよさそうです。
でも今回の話には続きがあります。
DAC-AMのVAエディションはオペアンプを換装できるのです。
次回のブログでその試聴記をレポートする予定です。
suisyu
2008年07月31日 22:16
楽しみにしています。
今年の秋か冬のオフ会をするとしたら、エリックさんの新作は間に合うものの、他は新作が無さそうなので、これらのDACの試聴の研究発表をしていただけたら実のある会にもなりそうです。
とにかく楽しみです。
地蔵
2008年07月31日 23:02
suisyuさん
そうですね。それも一興です。
ただ、小生も現在小型スピーカーに挑戦しておりますので、それも聞いていただきたいです。
ゆかぴょん
2008年08月02日 11:58
先日ipod shuffle購入しました。
Walkman程の性能の容量は期待できませんが持ち運びにはgoodです。
最近、自宅PCをMacに変えようか思案中です。
一度は経験してみたいんですよねぇ~Macを。
MacPC使用の経験はありますか?
地蔵
2008年08月02日 23:09
ゆかぴょんさん
えーーー! iPodを買われたんですか!?
wolkman派だったのでは???
ところで、Macの経験はありません。ずっとWindows派です。
でも何となくオシャレですよね、Macは。
ゆかぴょんさんに似合っているかもしれません。
suisyu
2008年08月05日 09:28
私の近所に真空管を長い事作っている?愛好している方の情報が入りました。
エーワイ電子さんから試作機アンプの貸し出しがありまして、近日中に花猫さんに設置予定。
エリックさんのICアンプとか、アンプの機器比べと、地蔵さんの入り口の数々の機器比べと、やりたい企画がいろいろあります。
地蔵
2008年08月05日 23:19
suisyuさん
いろいろな方がいらっしゃいますね。
そろそろ、花猫さんにヴィーナスを持っていこうと思っていますので、その試作機アンプでSPを鳴らしてみたいです。
ますます楽しくなってきましたね。
suisyu
2008年08月06日 23:11
花猫さんは11~15日までお盆休みです。お気をつけあれ。アンプは本日花猫に設置してきました。
アンプは手元に一日ほど置いただけで花猫へ設置したので、聴き込むのも今からです。
地蔵
2008年08月08日 01:45
suisyuさん
了解しました。ヴィーナス持ち込みは盆明け以降にします。
お知らせありがとうございました。

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